この記事は、以下のような悩みを持つ在宅ワーカーに向けて書いています。
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- 腰痛・猫背がつらい
- どんな椅子を選べばいいか分からない
- 姿勢が崩れて集中力が続かない
- デスク環境を根本から改善したい
「長時間座っていると、腰が痛い」「気づいたら猫背になっている」「どんな椅子を選べばいいのか分からない」──在宅ワークが当たり前になった今、こうした悩みを抱えている人は本当に多いです。
- なぜ骨盤が立つとラクになるのか
- 骨盤が立つ椅子の“必須条件”
- 椅子だけでは足りない、デスク高さ・足の位置との関係
- 在宅ワーカー向けのおすすめチェア
- 今日からできる「骨盤を立てる座り方」
まで、「仕組み」→「選び方」→「具体的なアイテム」の順で整理していきます。
すでに椅子の記事や姿勢改善ガジェットの記事を読んでくださっている方にも、「骨盤」という軸で全体を整理し直せる内容になっています。
📌この記事の内容
骨盤が立つと何が変わる?在宅ワーカーが最初に知るべき基礎

まずは、「そもそも骨盤が立つってどういう状態?」というところから整理します。
ここが曖昧なまま椅子を選ぶと、スペックだけで迷子になりがちです。
骨盤が後傾すると起こること
多くの在宅ワーカーが無意識にやってしまっているのが、骨盤が後ろに倒れた「骨盤後傾」の座り方です。
- 背もたれにダラっともたれかかる
- お尻が前に滑り出て、腰が丸まる
- 気づいたら猫背になっている
この状態が続くと、
- 腰の筋肉や椎間板に負担が集中して腰痛の原因に
- 背中が丸まり、頭が前に出て肩こり・首こりが悪化
- 呼吸が浅くなり、集中力やパフォーマンスも落ちる
「長時間座るとしんどい」のは、単に座り時間が長いからではなく、骨盤が後傾したまま固定されていることが大きな要因です。
骨盤前傾しすぎもNG
一方で、「姿勢を良くしよう」と意識しすぎて、腰を反らせてしまうパターンもあります。
これは骨盤前傾が強すぎる状態で、
- 腰が反りすぎて、腰椎に負担が集中
- お腹やお尻の筋肉がうまく使えない
といった形で、これもまた腰痛の原因になります。
理想は「骨盤が立ったニュートラルポジション」
理想は、骨盤が前にも後ろにも倒れすぎていない「ニュートラル」な位置です。
いわゆる「骨盤が立っている」状態は、
- 腰が自然なカーブを描いている
- 背骨がスッと上に伸びている
- お腹や背中の筋肉がバランスよく使われている
という状態で、ラクに座っているのに、結果として姿勢が良いという感覚に近いです。
この「骨盤が立った状態」を、椅子の構造とデスク環境の力を借りて再現しやすくするのが、この記事のテーマです。
姿勢全体の考え方や、猫背・巻き肩との関係をもっと深く知りたい場合は、以下の記事もセットで読むと理解が一気に深まります。
骨盤が立つ椅子の“必須条件”はこの3つだけ

ここからは、具体的に「骨盤が立ちやすい椅子の条件」を整理していきます。
細かい機能はたくさんありますが、在宅ワーカーがまず押さえるべきポイントは次の3つだけです。
① 座面が「水平〜やや前傾」に調整できること
骨盤が後ろに倒れやすくなる大きな原因のひとつが、座面が後ろ下がりになっていることです。
座面が後ろに傾いていると、お尻が前に滑りやすくなり、骨盤が後傾しやすくなります。
そこで重要なのが、
- 座面が水平にできること
- できればやや前傾(前が少し下がる)にできること
です。前傾にすることで、
- 骨盤が自然と立ちやすくなる
- お尻が前に滑りにくくなる
といったメリットがあります。
② 太もも裏が圧迫されない座面形状
骨盤を立てて座るには、足裏でしっかり床(またはフットレスト)を踏めることが大事です。
そのときに邪魔をしてくるのが、
- 座面が長すぎて、太もも裏が強く圧迫される
- 座面の前縁が硬くて、膝裏に食い込む
といった状態です。これが続くと、
- 足がしびれやすくなる
- 無意識に足を投げ出したり、組んだりしてしまう
結果として、骨盤が立ちにくくなります。
そのため、
- 座面の奥行きを調整できる(スライド機能)
- 座面の前縁が丸く、やわらかい形状になっている
といった仕様があると、骨盤を立てたままでも足をラクに置きやすくなります。
③ 腰(骨盤の上)を支えるランバーサポート
骨盤を立てた状態をキープするには、腰の少し上あたりを支えてくれる背もたれがあるとかなりラクになります。
ポイントは、
- 背中全体をただ覆うのではなく、腰のカーブを支える形状になっているか
- できればランバーサポート(腰当て)が高さ調整できるか
といった部分です。
「背もたれに寄りかかると、腰が押されて骨盤が立つ感覚があるか?」という視点で見ると、スペック表だけでは分からない部分もイメージしやすくなります。
+α:在宅ワーカーなら押さえておきたいポイント
上の3つが「骨盤が立つ椅子」の必須条件ですが、在宅ワークで長時間使うことを考えると、次のポイントもチェックしておきたいところです。
- 座面のクッション性:柔らかすぎず、沈み込みすぎない
- リクライニングのロック:作業姿勢に合った角度で固定できる
- アームレスト:高さ・前後・左右調整ができると肩がラク
これらは、すでにまとめている以下の記事とも重なる部分が多いので、より広い視点で椅子を選びたい場合は合わせてチェックしてみてください。
椅子だけでは骨盤は立たない|デスク高さ・足の位置が超重要

ここが一番大事なポイントです。どれだけ良い椅子を買っても、「デスクの高さ」と「足の位置」が合っていないと、骨盤は簡単に崩れます。
デスクが高すぎると、骨盤は必ず後傾する
デスクが高すぎると、
- 肘をデスクに乗せるために、肩をすくめる
- キーボードに手を届かせるために、前のめりになる
結果として、背中が丸まり、骨盤が後ろに倒れやすくなります。
逆に、デスクの高さが自分の体に合っていると、骨盤を立てたまま腕を自然に前に伸ばせるので、姿勢が崩れにくくなります。
デスク高さの「黄金バランス」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
足が浮いていると、骨盤は必ず後傾する
もうひとつの落とし穴が、「足が床にしっかりついていない」状態です。
- 椅子を高くしないとデスクに合わない
- その結果、足が浮いてしまう
- 足をどこにも預けられないので、お尻を前に滑らせて座る
この流れで、骨盤が後傾した“ダラ座り”が完成してしまいます。
ここで効いてくるのが、フットレストです。
- 足裏をしっかり預けられる
- 膝の角度を90度前後に保ちやすい
- 骨盤を立てたまま、足で床(フットレスト)を踏める
といった形で、骨盤を立てるための「足場」を作ってくれます。
フットレストについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
「椅子 × デスク × 足の位置」でセットで考える
ここまでをまとめると、
- 椅子:骨盤が立ちやすい構造(座面・背もたれ)
- デスク:肘が自然に乗る高さ
- 足の位置:足裏がしっかり接地(床 or フットレスト)
この3つが揃って初めて、「骨盤が立ったままラクに座れる環境」が完成します。
環境全体の整え方は、以下のロードマップ記事も参考になるはずです。
この記事で紹介する椅子は、すべて以下の基準を満たしています。
- 骨盤が立ちやすい座面構造
- 腰を支える背もたれ形状
- 長時間の在宅ワークに耐える耐久性
- レビュー評価が安定して高い
在宅ワーカー向け|骨盤が立つ椅子おすすめ5選

ここからは、上で挙げた条件を満たしつつ、在宅ワークに向いている椅子を5つピックアップします。
選定の基準は、
- 座面が水平〜やや前傾に調整できる、または前滑りしにくい形状
- 太もも裏を圧迫しにくい座面形状・奥行き調整
- 腰を支えるランバーサポート、またはそれに近い背もたれ形状
- 在宅ワークでの長時間使用に耐えられる耐久性・レビュー
といった点です。ここではイメージしやすいように、役割ごとにタイプ分けして紹介します。
1. ベーシックに骨盤を立てやすい「標準オフィスチェア」タイプ
「まずは失敗したくない」「3〜5万円前後で、ちゃんとした椅子が欲しい」という人向けの、ベーシックなオフィスチェアタイプです。
- 座面の高さ調整
- 背もたれのリクライニング&ロック
- ランバーサポート付き
- 座面の前縁が丸く、太もも裏を圧迫しにくい
といった仕様を満たしているモデルを選ぶと、「とりあえずこれを基準に環境を整える」という土台になります。
2. 座面前傾で骨盤を立てやすい「エルゴノミクスチェア」タイプ
「骨盤を立てることを最優先にしたい」という人には、座面前傾機能を持ったエルゴノミクスチェアが向いています。
- 座面をやや前傾にできる
- 背もたれのカーブが腰をしっかり支える
- アームレストの調整幅が広く、肩もラク
といった特徴があり、「座ると自然に骨盤が立つ」感覚に近づけやすいのがメリットです。
3. コンパクトな作業スペース向け「ミドルバックチェア」タイプ
ワンルームや狭めの作業スペースで、「大きなハイバックチェアは置きにくい」という場合は、ミドルバックのコンパクトなチェアも選択肢になります。
- 背もたれはそこまで高くないが、腰のあたりを支える形状
- 座面のクッション性がしっかりしている
- アームレストが省スペース設計、または跳ね上げ式
といったモデルを選ぶと、「省スペースでも骨盤を立てやすい環境」を作りやすくなります。
4. 長時間作業向け「メッシュチェア」タイプ
「1日中座っている」「蒸れが気になる」という人には、メッシュ素材のエルゴノミクスチェアも相性が良いです。
- 座面・背もたれがメッシュで通気性が高い
- ランバーサポート付きで、腰をしっかり支える
- 座面の奥行き調整ができるモデルも多い
メッシュはクッションと比べて好みが分かれますが、「蒸れにくさ」と「軽い座り心地」を重視するなら有力候補になります。
5. 予算控えめでも骨盤を意識できる「エントリーモデル」タイプ
「いきなり高い椅子は不安」「まずは今よりマシな環境にしたい」という場合は、1〜2万円台のエントリーモデルでも、ポイントを押さえれば十分に「骨盤が立ちやすい椅子」を選べます。
- 座面がフラットで、前縁が丸い
- 背もたれが腰のカーブを軽く支える形状
- アームレストが邪魔にならない(取り外し or 跳ね上げ)
といった条件を満たしていれば、フットレストやデスク高さ調整と組み合わせることで、十分に「骨盤が立つ環境」に近づけます。
具体的なモデル名や、価格帯別のおすすめについては、こちらの記事でより詳しく整理しています。
骨盤を立てる座り方|今日からできる3ステップ

椅子と環境が整ってきたら、最後は「どう座るか」です。
ここでは、難しい専門用語は使わずに、今日からできる3ステップにまとめます。
ステップ1:お尻を「背もたれの付け根」までしっかり引く
まずは、椅子に浅く座った状態から、
- お尻を後ろにグッと引いて、背もたれの付け根に当たる位置まで持っていく
- その状態で、腰が軽く立ち上がる感覚があるか確認する
これだけで、骨盤が後傾した「ダラ座り」から一段階抜け出せます。
ステップ2:足裏をしっかり床(またはフットレスト)に預ける
次に、
- 膝の角度が90度前後になるように椅子の高さを調整
- 足裏全体が床 or フットレストにしっかり乗るようにする
ここで、つま先立ちになっていないか・足が浮いていないかをチェックします。
足裏で床を軽く踏める状態が作れると、骨盤を立てた姿勢を下から支えられるようになります。
ステップ3:背もたれに「軽く」預ける(もたれかかりすぎない)
最後に、
- 腰の少し上あたりが背もたれ or ランバーサポートに触れる位置
- 背中全体を預けすぎず、「軽く支えてもらう」イメージ
で座ります。
ここでのポイントは、「背もたれに寄りかかって姿勢を作る」のではなく、「自分で骨盤を立てた状態を、背もたれに支えてもらう」という感覚です。
この3ステップを、最初のうちは意識的に繰り返していくと、「ラクに座ると自然と骨盤が立つ」感覚に近づいていきます。
姿勢全体をガジェットでサポートしたい場合は、こちらの記事も相性が良いです。
骨盤が立つ環境を作る“組み合わせ”ガイド

最後に、「椅子だけで頑張らない」ための組み合わせパターンをいくつか紹介します。
環境は、単体よりも組み合わせで整えた方がラクです。
パターン1:椅子 × 電動昇降デスク
「デスク高さが合わない問題」を根本から解決したいなら、この組み合わせが最強です。
- 椅子:骨盤が立ちやすい構造
- 電動昇降デスク:座り姿勢・立ち姿勢に合わせて高さを微調整
これにより、
- 肘の高さに合わせてデスクを動かせる
- 長時間座りっぱなしを避けて、立ち作業も挟める
といった形で、骨盤だけでなく全身の負担を分散できます。
パターン2:椅子 × フットレスト
「今のデスクは変えられない」「まずは足の位置から整えたい」という場合は、フットレストとの組み合わせが現実的で効果的です。
- 椅子:座面と背もたれで骨盤を立てやすくする
- フットレスト:足裏の「置き場」を作り、骨盤を下から支える
特に、
- 身長が低めで、足が浮きやすい人
- デスクが固定で、高さを変えられない人
には、この組み合わせがかなり効きます。
パターン3:椅子 × モニター高さ調整
骨盤を立てても、モニターが低すぎる or 高すぎると、結局首や背中が前に出てしまいます。
- モニターアームで高さ・距離を調整
- ノートPCスタンドで目線を上げる
- モニターライトで画面周りの明るさを整える
といったガジェットを組み合わせることで、「骨盤が立った姿勢のまま、自然に画面を見られる」環境に近づきます。
✨まとめ|「骨盤が立つ椅子」は在宅ワークの土台になる
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 骨盤が後傾したまま座ると、腰痛・肩こり・猫背の原因になる
- 理想は、骨盤が前にも後ろにも倒れすぎない「ニュートラル」な状態
- 骨盤が立つ椅子の必須条件は「座面の角度」「太もも裏の圧迫」「腰のサポート」の3つ
- 椅子だけでは不十分で、「デスク高さ」と「足の位置」がセットで重要
- フットレスト・電動昇降デスク・モニター高さ調整と組み合わせると、環境全体が一気にラクになる
在宅ワークは、「座る時間」が圧倒的に長くなりがちです。だからこそ、椅子は単なる家具ではなく、「毎日のパフォーマンスと体調を左右する投資」だと考えた方が、長期的には得をします。
もし今、
- なんとなく選んだ椅子で我慢している
- 腰痛や肩こりが当たり前になっている
- 「どの椅子を選べばいいか分からない」と迷っている
という状態なら、この記事をきっかけに、「骨盤が立つ」という視点で椅子と環境を見直してみてください。
そして、椅子だけで完結させようとせず、
- フットレスト
- 電動昇降デスク
- モニター・キーボード・マウスの配置
といったガジェットと組み合わせていくことで、「疲れにくく、集中しやすい在宅ワーク環境」が少しずつ完成していきます。
環境全体を一気に整えたい場合は、こちらのロードマップ記事もあわせてどうぞ。
骨盤が立つ椅子を選んだら、次はデスク環境も整えてみてください。
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